ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2024.9.16 08:48日々の出来事

インパクトと強化の過程で思い込まれた言葉は治癒できない?

メールで議論しても意味がない。
感情が分からないからだ。
「バカだね」と書いたら、バカにされたと思う場合も
あれば、「バカだね」を愛着を持ってオデコをピンと
弾く気持ちで使う場合もある。
「バカだね」という言葉も、ニュアンス次第だが、
メールでは真意は伝わらない。

広島DOJOでは密教はやめたと何度も言って、
メールやブログで書いてるのに、まだ伝わってなかった
ようだ。
最初の「インパクト」が強いと、思い込みが「強化」
されていって、なかなか修正が効かない。

「男系固執」だって、そのような「インパクト」と
「強化」が原因としてあるのだろう。
「男系が伝統」という言葉が、聞いた本人にとって、
それほど「インパクト」があったのだ。
そして20年かかって、繰り返し「強化」された。
伝統なんて考えたこともなかったから、「=男系」で、
解決したと思い込み、もはや原理主義と化してしまった。

「民主主義」という言葉も、素晴らしき制度なりと、
教科書で習った「インパクト」を、マスコミが「強化」
し続けて、疑うことができなくなっている。
学歴秀才であればフランス革命を讃美する思考はもう
治せない。
せめて「民主主義は最悪の政治形態である。ただし、
過去の他のすべての政治形態を除いては。」と言った
チャーチルくらいまでは相対化して欲しいが。
だが、わしに言わせれば、「日本の戦後民主主義を、
民主主義と思い込む学歴秀才につける薬などない」
ということになる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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